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August 19, 2005

レゾン・デートル

スタンドマイク一本挟んで、緊張と弛緩を自在に操る漫才師っていう商売、ほんとに凄いと思う。気の狂いそうな作業や内面の苦悩を微塵も感じさせずに、「笑い」という高等な感情を引出すんだから、まさしく異能の為せる技なのだろう。

ハリガネロック。

関西で一世を風靡した後、東京に乗り込んできた漫才師であり、NHKの「爆笑オンエアバトル」の黎明期を牽引してきた彼らだが、先駆者であるほどに「バカ売れ」はしていない。掛け合いの妙と言い、間の作り方と言い、畳み掛け方と言い、その技量には圧倒的なものがあるのだが、どうやら露出の仕方から考えても、昨今の「お笑いブーム」の波は彼らを通過してしまったように見える。
まあ、軽薄なお笑いファンに、安っぽく「消費」されるだけの芸人で居て欲しくはないのだが。

このハリガネロックの背のちっこい方、ユウキロックのブログがまた面白い。
33歳という年齢の親近感もそうだが、『お笑い』を披瀝することが生業とは思えないほど、苦悩を赤裸々に綴り、しかして潔い。ブログを観てさらに僕は彼らのお笑いに興味を喚起された。

彼らは今年でコンビ結成10年。年末のM-1グランプリに出られる最後の年だという。

人生やってたら、勝たなきゃいけない場面がある。
目の前の様々な問題や課題をひとつづつクリアするのも良いけれど、より大きな問題・上位の課題をクリアすることで、小さな課題など吹っ飛ぶ瞬間がある。恋も、名声も、誇りも、信頼も、静謐な心も、自分自身も、M-1で結果を収めれば、ひょっとしたら全部いっぺんに手に入るかも知れない。

 -raison d'tre

スタンドマイクが、彼らの存在を証明する。
僕も、頑張ってみたくなった。

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Comments

アメリカンジョークは個人的にはよく分からないが、アメリカンジョークを無理やり口にする自分は好き…。でおなじみのおやまです。アメリカ人はやっぱりコミックショーとかトークよりも素人ドキュメンタリータッチのほうが面白い。彼らは自分の現在の心情をカメラに向かってこれでもかというほどに吐露する。しかも分けわかんないアメリカンジョークつきで…。ボーリング・フォー・コロンバインみたいにドキュメンタリーものが人気になるのも分かる気がする。きっとアメリカ人たちは自国の笑いのつまらなさに気づいてるね。ホームビデオのネタが1番面白いんだもん。エディ・マーフィーは「ケツ蹴り上げてやる!!」って息巻いてるだけだし…。

Posted by: おやま | August 21, 2005 at 06:32 PM

>アメリカンジョークは個人的にはよく分からないが、アメリカンジョークを無理やり口にする自分は好き…。でおなじみのおやまです。

どんなやねん!・・・と言いつつ、
アメリカ人にはホント、シュールが無いよね。

「Hey, George! 隣りに乗っているのは君の彼女?
それとも、君の吐いたものかい?」

Posted by: かどぅ | August 23, 2005 at 12:44 AM

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