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April 04, 2005

知識人共を嗤う

そもそも、山の登り方が違うんだと思う。奴等とは。

職業柄、なんて言うとそれだけで誤解を受けそうだが、戦略コンサルタントの世界は「ロジック」だ「智」だというコトバで溢れている。まあそもそも、カタカナ商売っていう時点で世間様にとってはある種の胡散臭さが有る訳であり、また、その胡散臭さこそが「未だ辞書では定義し得ない商売やっている」ことの矜持に繋がる訳だが。。
コンサルに限らず、「知」を売り物にする商売に有って、最近ではどうしても拭い切れない懐疑心もある(自縄自縛って奴かしら・・・爆)。

コンサルタントを例にとって言えば、僕らは「問題を解決」することが仕事であり、「解に導く」ことを生業のひとつとする。けど同時に僕らはしばしばこう言う言葉を発する。
「答えはお客さん(相手自身)の中に有る」
ふっと聞けば、はなはだ無責任な言い方ではないかと感じられる面もある。ここには賛否両論が当然あるだろうが、僕は、この回答は極めて真摯なモノ言いだと思う。僕らが担保しているのは、「お客さんの問題に対して選び取れそうな未来絵図」を差し出すまでであって(勿論、その絵図にも往々にある種の意図が反映されることは有るのだが)、「最終的な意思決定や心からの納得感、実行に移す力」までもコントロールすることはそうそう出来る事ではないからである。

しかし、だからと言って解を見つける作業を忘れる事は、何よりの怠慢だと思う。
知ある人は、多くの映画や文学・哲学書を読み耽る。いや、自分もそうだ。だからと言って、その知はハッキリ言えば、何の役にも立たないことが多い。こう書くと猛反論されそうな方面も感じるので、少しだけ弁解を付け足せば、「得た知を他の何某かに生かそうという気概もなく、ただ知を吸収するのは、垂れ流されるテレビ番組を観ているに等しい」ということを自覚すべきだし、目の前の人間の苦悩に応える言葉を捜せない自分を嘆くべきだ、ということである。

そう、これは、僕自身のことを言っているつもり。
知ある者は、知を遥かに凌駕する野性の経験を持つ人々に絶えず嗤われる可能性があり、知などモノともせぬ人々から好奇の眼に晒されるピエロである。そのことを忘れて高踏ぶった知識人ほど、痛い人種は居ないとすら思う。

・・・そして僕は、自身の登る山道をすら、探しあぐねる半端者である。

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Comments

主観的な感想を2点。論点ずれてるかもですが。
コメントって難しいですね。失礼しました。。

答えを出せない知は自己満足。コンサルが答えを分っていても出さないのは、クライアントの内発的な気づきがその後の実施の原動力になるから。故意の寸止め。

答えを導き出せる「知恵」を持ったうえでなお、経験と野生に引け目を感じるようなら、コンサルなんて商売はやめて、自分で業を行うのがいい。
「やったことがないコンプレックス」は、やってみないと払拭されないのかも。

Posted by: K | April 04, 2005 at 09:55 PM

 クライアントはコンサルタントに期待過剰。
 コンサルタントはクライアントに期待過剰。
 
 ってことでしょうか。

Posted by: 盥アットマーク | April 05, 2005 at 10:12 AM

◆Kさま
ご訪問ありがとうございます!
>クライアントの内発的な気づきがその後の実施の原動力になる
これまさにその通りで、自分で解を選びとったように感じて貰うテクニックが重要ですよね・・・。同時にここは、高度に感覚的かつ心理的な洞察が求められる要素なのでしょうか。。
「やったことがないコンプレックス」は、いずれにしても残るのでしょうが、そこを補ってこその「知」の意味役割があるのでしょう。勿論、そういう意味では「知」そのものに善悪は無いですよね。
なるほど勉強になります。


◆盥アットマーク様
コンサルタント・クライアント、相互の依存関係の上で成り立っているという部分も確かに有りますね。
互いに過剰に期待を寄せるのも、またその期待値をコントロールするのも、「想定の範囲内」で出来れば良いのでしょうが・・・現実はなかなか難しいですねえ・・・。

Posted by: かどぅ | April 05, 2005 at 03:32 PM

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Posted by: Baraka | March 29, 2011 at 01:16 PM

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