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April 30, 2005

オトナのやり口

蟻の行列ばかりを眺めていた昆虫博士・ヒデちゃん、鼻水を拭くもんだからいつも袖がピカピカだったタイちゃん、頼りない兄貴を支えるしっかり者の妹・ユカちゃん、小学生に入る頃の僕らはいつもつるんでいた。それはまるで20世紀少年のようだった。

隣町に抜ける竹薮から、ちょっとばかし脇に入った崖の裏に、僕らのひみつ基地は有った。小学校が終わるとすぐに、親や近所の小うるさいオバちゃん連中にバレないように段ボールやマンガ雑誌を山ほど抱えては、夕暮れまで時間を過ごしたものだった。
が、至福のときは続かない。折しもバブル経済前の時期、ほどなく僕らのひみつ基地も含めて、一帯は再開発の対象になった。近くにはショッピングセンターが進出した。子供向けの遊戯場やらゲームセンターに僕らが虜になるのにそう時間は掛からなかった。そして、ひみつ基地は名実ともに、存在意義を無くしてしまった。

自分たちで創意工夫しながら楽しくやっている場所を、オトナは平気で荒らしに来る。
いつの時代もそうだ。

+++++

僕は前々からNiftyユーザーなので、何の気なしにココログを使っている。こう言っちゃあ誤解を招くかも知れないが、ココログユーザーのコラムは面白い気がする。眞鍋かをり伊原剛志木村剛なんかも面白いことを書くなあ・・・と毎回グッときてしまう。著名人だけでなく、一般ユーザーのブログもこれまた凄く面白い。
・・・と色々紹介すると枚挙に暇が無くなってしまうが、まあ、古くはNIFTY-Serveやフォーラムを使っていたようなユーザーも居り、そもそも「表現」ということへの感度が高いひとが多かったのかも知れない。

そんなニフティは、昨年末にココログブックス・コンテストを開催することになった。そりゃあ、大抵のひとは、「あなたのブログが書籍になって、店頭に並びます」なんて甘言囁かれたら、目の色が変わります。そこまで興奮しないかも知れないけど、多少は期待しちゃうもんでしょ。
ところが選考過程やアフターケア等々も含めてニフティサイドへの不信感が募ることとなり、結果的には幾つかの優良なブログが閉鎖、移転ということになってしまった。

僕もそうだが、こうしてブログを書いている以上、何かしらを他者に伝えたいという願望がある。じゃなきゃ、自分ひとりで見る手帳にでもメモすりゃあ良いんだし。ひとの中に眠っている欲望をわざわざ引っぱり出すような真似をする以上、オトナはきちんとその落とし前をつけなくてはならないのだと思う。

「人気ブログには賞金を」「優良なブログは書籍に」

インターネットの功罪なのかも知れないけど、こういう個人の情報発信の商用化や、留まらないアフィリエイト・ブーム、なんというか、拝金主義のベールはこの国を何処まで包むのだろうね。

ああ、怖い怖い。

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Comments

長いこと読んでるだけでしたが、本日やっとかっとの一言。R二の兄のY次郎くんから、最近頻繁にTEL有。どうやら私と同じ大学出身の人が知り合いにいるとかで、ぜひとも合わせたいらしい。というか、その人が会いたがっているらしい。困ったもんだ。困ったといえば私の実兄にもほどほど手を焼いている。ああ、何か私の周りの長男さんって・・・。

Posted by: おおやん | May 12, 2005 at 10:53 PM

>おおやん

ご無沙汰してます。コメントありがとう。
おおやんの文章を読んでて、ふっと思いついたんだけど、「長男モラトリアム」ってあるのかもね。
優秀でしっかりした二番目が居るもんだから、安心して放蕩、というか青い鳥を探す長男たち。。

同じ大学出身の知り合い・・・会ってみて、何が生まれることを期待しているのやら・・・今後も目が離せないですな。

またお気軽にコメント残してってね。

Posted by: かどぅ | May 14, 2005 at 03:29 PM

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