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April 06, 2005

Fuzoku

言葉には、その人間に内在する無意識が投影されるものかも知れない。

弊社に、爽やかな言動と優しい人柄を絶やさず、誰からも愛されている先輩がいる。“好青年”と辞書で引いたら、こういう人物が例言に出てきてもおかしくはない。その先輩が会議中、プロジェクターを自分のPCに接続し、デスクトップの様子をスクリーンに映し出した。
整然と並んだ、アウトルック受信メールのフォルダ名、見てはならぬ文字が。

「Fuzoku」

おいおい、「風俗」なんてフォルダーつくってるよ・・・会社一、爽やかな先輩が・・・信じられない・・・。おそらくは風俗店情報だかメールマガジンだか何かなのだろうが、堂々とスクリーンに映し出されちゃっていることに、本人も気付いてない様子。見ちゃいけないものを見てしまった!!
僕は慌てて、後方のホワイトボードを指差し、皆の眼を逸らそうと必死に自分への注目を呼びかけた。弊社の「プリンス」に、傷が付いてはならないのだ。ブランド・イメージは僕が護るからね、王子!

ほどなく会議は終わり、先輩と飯に行ったとき、おずおずと聞いてみた。
「あの、先輩もオトコなんでしょうから、ええ、解りますとも。あの、メールフォルダに『エフ・ユー・ゼット・オー・ケー・ユー』ってありましたけど・・・?」
「え、何のこと?」
嗚呼、この期に及んで先輩は未だ知らぬフリをしている。こちらも気付かぬフリをするのがオトナってもんか?
「いやだから、さっきの会議で『Fuzoku』って受信メールフォルダーがスクリーンに映ってましたが。」

「ああーー『付属』のことね。僕の母校、教育大付属中のメーリングリスト用だけど。」

***
中国は周代、杞の国のある小人は、「天が落ち、地が崩れたら如何にしようか」と思い悩み、寝ることも食べることもできなかったという。(「烈子」)

・・・その日の午後、先輩のメールフォルダは、「Fuchu(付中)」に変わっていた。

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Comments

笑わせてもらいました。
少しブルーだったんですが、ちょっと浮上できたかな。
ありがとうございました☆

Posted by: akari | April 12, 2005 at 08:31 PM

ご訪問ありがとうございます!
こんなおバカなネタでも、何かのお役に立てれば光栄です。。

ちなみに、100%実話ですから!!

Posted by: かどぅ | April 13, 2005 at 10:03 PM

ちなみに、私の出身中学は、付属中ではなく、附属中です。
でも、付属と附属ってどうちがうんでしょうね。

Posted by: yossy | April 17, 2005 at 05:37 PM

附属中だったんですね、失礼しました!
(・・・というかプリンスご本人のご来臨ですか!)

ものの本には、
「附く」は「後ろにくっつく・従属する」イメージ、
「付く」は「2者がひっついている」イメージ、
ということだそうですが。。

よく分かりませんですね・・・

Posted by: かどぅ | April 18, 2005 at 01:12 AM

「人気blogランキング」から来ました。「哲学・思想」のカテゴリの上位は、精神ナントカがどうしたとか、心理ナントカがどうした、私とはナントカなのかとか、すご〜く気持ち悪いんですけれど、あなたのブログはとても面白いです。この投稿には笑わせてもらいました。そういえば、僕も附属中でしたよ。日本で「付属」を「附属」と書く学校と言えば、これは相当に限られる。僕と同じ「宮教大附属中」なのでしょうか? 何だか気になります。

Posted by: MEMOMAX | June 16, 2005 at 03:40 PM

>MEMOMAX 様
ようこそ、お越しいただいて、ありがとうございます!!
はなはだ拙いブログで、どこが思想なんだか、というお叱りも感じつつ、つらつら日々書いております。。ですので、
暖かいコメント、とても励みになりました!!

日本で「附属」というと確かに限られるかもですね。教育大に多いようですし、この回のブログで書いた「先輩」もまさしく、「教育大附中」の方でしたね。。

かなりマニアックなテーマかも知れませんが、共有できるものが有ってうれしさ一入です。
今後とも、よろしくお願いします!!

Posted by: かどぅ | June 19, 2005 at 01:09 AM

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