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September 26, 2004

変わること、変わらないこと

30年ぽっちの人生の中でだが、いつも、2つのテンション(緊張)に支配されてきた。

「変わること」と「変わらないこと」

コンサルタント業界に飛び込んで6年。僕らコンサルタントは、往々にして「変わること」ばかりを他者に迫っている。
「市場の環境に対応するためにも、御社は変わらなくてはいけないと思います」「これまでの基幹業務のやり方で後手に廻っていた××機能を強化するために、御社は変わらなくてはいけないと思います」と。

・・・翻ると、我が身はこれまで、どれだけ器用に変わって来たのだろうか?
いち個人にとって、「変わること」が持つ意味合いは大きい。
もしも変わらなければ、いつしか他者に飽きられてしまう、見限られてしまう。『こいつって、何の変わりばえもしない奴だな』って。
もしも変わってしまったならば、それまで仲良くやれていた人間に、驚かれてしまう。『一体、何が有ったんだ?なんで変わっちゃったの?』って。

親密な付き合いであったり、他者に対する支配欲が強かったりするほど、後者の感覚を持ちやすいように思う。自分の知っている範囲外の性格がひとたび相手に発現した場合、平気で居られる人間はそうそう居ない。たいていは、相手の現状を否定するか、自己の知覚認識を拒絶することで、新しく湧き上がってきた相手への感情をコントロールしようとする。

けど、それは、空しい努力のようにも思う。相手が変わりたいという意思は尊重すべきであり、また相手側も大体にして、自己の見出した活路に対する余計な発言に対して、聞く耳を持たないことが多い。走り出した電車を止める真似なんて、ちょっと間抜けなだけではないでしょうか。だいたい変わる個人だって多大な犠牲を払うわけで、「変わること」には大抵エネルギーが要る。自分を克己させ続けたり、ネジを巻き続けたり、しなくちゃあ、いけない。ちょっと疲れるわけで。

一方で思うのは、「変わらない」という意思もまた、いち個人にとって重要な決定である。それは往々に周囲への思いやりの深さや、自分のプレゼンスを熟慮しての行動だ。幻滅を回避するためには、変わらないことが最も難しい生産行為足りうるのかも知れない。ひょっとしたら、攻める以上に、守るという行為は難しいのかも知れない。これまでと変わらぬ期待を生み続けるのは、そう簡単なテクニックではないんだから。

極私的な話になるが、いま僕は、「変わりたい」という気持ちに、日々支配されている。
どうしたら新しい価値を外界に提供できるか、これまで期待してくれているひとをさらに期待させ続けるには?と思って日々を慌しく過ごしている。その中では、僕が以前に出していた僅かなパフォーマンスに対しても、どんどんと積極的な意味での「裏切り行為」を続けていきたい。
「変わる」ことが否定されるのは、多くは、外界の変化が自己の変化よりも遅いときに起こる。そういうカラクリは十分に解っている。でも、なおかつ、僕は変わる足を外界になんて合わせずに、自分のペースで変わることを考え続けたい。それは時に、ある人々にとっての幻滅に通じても。

・・・でもね、なんつっても、人間、そうそう変わんないってば。明後日別な顔で、別な人生歩きたいけど、そんな天恵はやって来ないからさ。歴史。歴史は過去を見て、今後を予測するためのツール。僕には30年足らずでも歴史がある。歴史のトーンの中で、どれだけ自分の変革のための振り幅があるのか、それも重要なポイントになる。

ともあれ、今日変わることの価値に対して、正確な答えなんて出せないよ。けど、それでも僕は、変わることの価値を問い続けたい。自分にも、他人にも。

答えは、明日が、出してくれるから。

***
参考:「変革の陥穽」(アーサー・D・リトル社著)
※当初は酔っ払って書いたので後に加筆。

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Comments

>攻める以上に、守るという行為は難しいのかも知れない。これまでと変わらぬ期待を生み続けるのは、そう簡単なテクニークではないんだから。

個人的には、これがいちばんイタかった。。。
常に変わり続けることが、自分の人格や生活の一部になってるわたし自身には、まさにこれがいちばんの課題です。。。

表面上のあれこれは意識的に変えられるし、その部分のスキルはもちろん重要だと思うのですが、たぶんものすごく大きな変化とか変革みたいなものは、「この辺でちょっと変えてみよう」とか「このままじゃダメだから変えなくちゃ」といった具合に、自分からよっこらしょと動かすような形ではムズカシイように感じます。

よほど必要に迫られたり、もうどうしようもない内的な地殻変動みたいな動きが起こったりすると、勝手にいろんなものが変わって行ったりしますよね。もちろんそれにはその動きに耐えうるだけの自分の準備も必要でしょうけれど。

勝手ながら、なんだか楽しそうな変化の状況とお見受けしております。
かどぅさんはどんな風に変わっていかれるのでしょうかしら?
たのしみです。

Posted by: たま | September 26, 2004 at 11:53 AM

ご訪問ありがとうございます!
酔いどれアタマで書いたもので、十分に練れてはいませんが、「変わる」こと(あるいは「変わりたい」という願望)への思いを形にしてみました。。

>たぶんものすごく大きな変化とか変革みたいなものは、(中略)
>自分からよっこらしょと動かすような形ではムズカシイように感じます。

いや、これ、仰る通りなんです!
今回ご紹介しようとしていた「変革の陥穽」は、「変革に疲労を感じる社員と、変わらなくてはならない使命を持つトップ・社会環境」とのギャップを示した本でして、、企業構造と変革の形をいくつかの組み合わせで提示しています。企業経営モノではありますが、まあ、我々個人の生活にも相応に考えのヒントにはなると思いました。。

さて、それにしても、たま様が既に答えを示していらっしゃる部分もありまして。
>もちろんそれにはその動きに耐えうるだけの自分の準備も必要でしょうけれど。
僕もそういうもんだと思ってます。これまで変わってこれたことは自分だけの要因でもなく、人生に何度か訪れてきた天恵のようなものだったりしますし。。ただ、その変化に耐えうる準備は必要、というのはまさに!その通りだと思います。

わたくしは未だ変化の途上で、しかもスピードも出口も全然計算できてないんですが、、このブログの中で少しでも、その萌芽を見て取って頂ければ、と思ったりいたします。

かどぅ拝

Posted by: かどぅ | September 26, 2004 at 02:09 PM

かどぅさん、こんにちわ。

毎回ながら記事を読むたびにかどぅさんって頭が良い人だなぁと思います。うらやましいです。

「変わる」ことって難しいですよね。このことが仕事のテーマでもありますが。

>いつも、2つのテンション(緊張)に支配されてきた。
>「変わること」と「変わらないこと」

「伝統を守る」ためには変わらないことが必要ですし、時代にニーズに合わせるためには変化し続けることが要求されれるし。

自己洞察をしていると自分が「変わった」と感じることが度々あります。でもそれは「変えよう」としてそうなるのではないく、結果的に「変わった」とわかることが多いです。
「変わる」「変わらない」の主体である自分は他人とのコミュニケーションの中に反応の連結として現れるので、その反応の仕方が以前と違った時に「変わった」と感じるようです。

この話をしていると自分でも訳がわからなくなっちゃいますね。子供の頃脳みそを他人とそっくり入れ替えるとその自分は前の自分と同じなのかなどと空想した時と同じように混乱します。

Posted by: mikio | September 26, 2004 at 11:44 PM

>mikio様
ご訪問ありがとうございます。お褒めに預かり光栄です!
ちょっと照れ臭いですけどね・・・(^^)

>「変わる」「変わらない」の主体である自分は
>他人とのコミュニケーションの中に反応の連結として現れるので、
>その反応の仕方が以前と違った時に「変わった」と感じるようです。

そうですね、ご指摘の通りかも知れません。
「変わる」ことは何処までも相手(環境)有ってのことですから、「結果として『変わった』」としか言い様が無いのでしょうね。
往々にして僕なんかは、「変わりたい意思」だけで「自分が変われるものだ」なんて勘違いをしちゃったりするわけですが・・・。

僕自身はやはり、現象としての「変わる」を論じる以前に、自分でコントロールできる範囲での「変わる」ことが目下のところで、重視することかな(他の変化、あるいは結果としての変化はとても自分では解らない・・)なんて思います。

今後とも、よろしくお願いたします!!

Posted by: かどぅ | September 27, 2004 at 02:34 AM

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