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August 08, 2004

『コンナモンデ』

誤解のないように書きますが、ボクは熱血や根性主義みたいなものを否定するわけではありませんので。
ひとつ前のブログでは中学時代の思い出とともに熱血教師に関して触れましたが、その目的や意図はどうあれ、情熱と真摯な思いを以って何事かに取り組む人たちを嘲笑うことなどしたくはない。

僕が避けたいことは、模範解答に安易に飛びつく心性、ただそれだけなんです。

昼間の商売ではコンサルタントをやってますが、僕自身、安易な模範解答に飛びつきたくなる瞬間はいくらでもある。いやね、この仕事やってると、時にあるんですよ。「(お客さんにはどうせ判らないんだから)このくらいのアウトプットを出しておけばいいだろう」って思う瞬間。

最前から述べている『模範解答』とは、言い換えれば、『期待した何かを知覚できる閾値(=最小限の刺激のレベル)』のこと。そりゃ、相手によっては解答の閾値は違いますよ。60点で合格と思うヒトもいりゃ、90点取ってもまだ満足できないヒトもいる。
でもそうやって、相手のレベルを推し量って「このくらいでいいや」という解答を出す人間は、正直ちょっと苦手です。いわゆる『アタマのいい人』ほど、特にこの心性が目立つ気がする。だけど、相手の閾値が低いからと言って、バカにしていい訳でも、レベルを落として解答していいわけでもない。食べ馴れないフランス料理を食べにきた客に対して、「(どうせ違いが判らないんだから)ドッグフードでも出しておけ」なんて思う料理人が居たら、料理人の風上にもおけない、ということになるでしょ?

それはコンサルの世界でも一緒だと思う。コンサルタントにとっての料理道具は「知識」ということになるのかも知れないけど、その知識にしても、ただ有るからと言って簡単にはお金に変わらない。もしも、そんな錬金術があるんだったら、僕に教えてください・・・今すぐ商売替えしますから。(爆)

ことの本質を見極めたくて、掴んだ何かを相手に伝えたくて、そのために知識は最大限使いたいと思っている。
ふっと閃いたアイデアを蕎麦屋の箸袋の裏に書き留めたり、いいフレームワークが思いつかなくて何度も公園をぐるぐる廻ってみたり、ウェイトレスさんに渋い顔をされながらも喫茶店に何時間も居座ったり。思いを形にするのはラクじゃないし、その過程で苦悶する様は、ちょっとダサい。アタマのいいヒトから見たら、しごく非効率なプロセスを踏んでるのかもね。

それでも僕個人は、「こんなもんで、いいや」という心性を択ぶよりはずっとマシだと思っている。
もちろん、働いている動機やシチュエーションは十人十色だし、一概に「これが正しい考え方だ!」などと押し付ける気は毛頭ないですよ。でも、僕自身は、精一杯正直でありたいと思う。特に自分に対してはね。
もしかしたら明日、この心性が変わることもあるかも知れない。いつ考えが変わるかなんて、先のことは解らない。

けど、とりあえず今日のところは、まだ、揺らいではいない。

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