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August 01, 2004

ていたらくオヤジ?殴っておしまいなさい。

シアトル・マリナーズのイチローが快挙を遂げた。

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通算3度目の月間50本安打は、大リーグでも滅多にない記録らしい。
実は恥ずかしながらワタクシ、今年の5月にほとんど生まれて初めて、野球観戦なるものをいたしまして、僕にとって栄えある最初の観戦が、シアトルはセーフコ・フィールドのマリナーズ戦でした。
それまで日本のテレビでは毎日のように、イチローの試合結果なんかが伝えられているのは知ってましたが、『日本のメディアは日本人の活躍を針小棒大に報じているだけ』なんて、最初はたかをくくっておりました。

・・・ボクは馬鹿でした。

イチローはアメリカ、とくに地元のシアトルでは、ほんとうにスーパースターでした。一挙一動に華があり、観客は寡黙な彼がたまに口を開いて述べる気の利いたコメントに、飛び上がって喜ぶ。いや、すごいんですよ、ほんとに。シアトルの街には無くてはならないカリスマなんだなあと思うと同時に、異国の人間にもきちんと敬意の念を払う米国の器量も大したもんだと感心した。

とても自慢にゃならないんだが、生まれつき、スポーツは見るのも、やるのも大嫌いでして。
生半可じゃない。
小学校の頃は体育の授業がやりたくなくて、一年間、レポートだけで済ませたこともある。将来、『身体で食ってく』つもりもさらさら無かった自分には、身体を動かすことが苦痛だったし、すべて文章で代わりを済ませた。当然、体育教師の僕への敵視は並々ならぬものがあった。が、まあ、授業をきちんとレポートしてたんで、何も文句は言わせませんでしたが。。
僕のスポーツ嫌いのエピソードや教師との戦いの回顧録「わが闘争」は、また別の機会に譲るとして、、それほどまでにスポーツに興味のない僕が、しかし、イチローと大リーグの野球には心震わされてしまった。魅了されちまったのである。野球は、スポーツは、立派な文化だし、これを守ることは芸術や文学を愛することと同列だな、と。

翻って、いま、日本の球界は大変な状況にあるらしい。
ぼうっと朝まで生テレビを見ていると、球団合併問題と2リーグ維持問題について議論していた。例の田原総一朗が、現役・OB・野球評論家などを仕切るわけだ。おなじみ二宮清純や、選手会会長のヤクルト古田、大阪府知事選にも出ていたエモやん。それぞれに話術も心得てるし、なんにも背景を解らない僕も、理路整然たる説明でおぼろげながらいま置かれている状況が理解できた。
とくに、古田は素晴らしい。彼はほんとに頭が切れる。当事者であればなおさら、感情的になりやすいテーマなのだろうが、目上の者や利害関係者の心情を害さない配慮とジェントルマン的な態度は崩さず、しかし選手を、ファンを代表するという立場を一貫してコメントに散りばめていた。抑制的に情熱を発露させて喋る話術を心得ている。正直、同席していたライブドアの某社長が頼りなく、少しばかり愚鈍に見えた・・・・。(ま、ライブドア某氏は自分の役割をよく心得て演じてたんだろうけどね)

しかし、それ以上に問題は、パリーグ某球団の某・元監督ですよ。もう、アホかと、バカかと。いったい誰が呼んできたんだよ、このオヤジ。だいたい、半分酔っぱらってテレビに出演している時点でアレなわけだが。百歩譲って、酔っ払ってテレビに出るのが「芸」になる議論屋ならいい。西部邁がそうだったし、野坂昭如もそうだ。彼らにとっちゃ、出演前の酒ってのはエンターテインするためのガソリンみたいなもんだからね。
でも、元大投手で元監督の某オヤジは残念ながら、酔ったところで、何の引き出しも付いてなかった。おっちゃん、テレビ舐めてんのか?視聴者なめてんのか?こんな親父を持った、美人プロゴルファーの娘が、なんとも哀れに感じられたことであるよ。。

野球界なんて普段考えたことも、これからも考えることはないであろう僕だが、若い人材の頼もしさと親父のていたらくっぷりが、心のフィルムにはしっかりと焼きついた夜だった。

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