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April 11, 2004

「カジノ」

マーティン・スコセッシの描く男は、どこか悲惨なヒロイックさに包まれている。

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70年代のラスベガスの様子を映画化した3時間の大作では、タクシードライバーで主演したロバート・デニーロが、カジノの経営者を好演。緻密な調査をベースに経営手腕を発揮する彼は、マフィアのボス達からの信頼を後ろ盾に次々に成功への道を登っていく。ロバート・デ・ニーロ、シャロン・ストーン、ジョー・ぺシの3人の人間関係を軸に、デニーロがだんだんと破滅への道を転がる姿は、じつに生々しく描かれています。

作品の中でデニーロの経営するカジノでは、イカサマが発覚するやカジノ裏へ連れ込みハンマーで手を潰したり、半殺しの目に遭わせたり・・・と、暴力シーンがふんだん。しかも、これは実話をもとにしていたというから、なおさら驚きです。

作品終盤でデニーロが、いまのカジノは大企業の資本が進出し、「ディズニー・ランド」と変わらない、と嘆きます。なるほど、老若男女を問わず誰でも入れるようになったカジノには、一部にとってみれば、もはや秘め事としての趣きは感じられないかも知れません。それでもいま、この街が世界中から人を集めて止まないのはやはり、その70年代を経て「街としての踏み絵」を踏んだからではないでしょうか?(※これに係わる議論は面白いので、いずれブログ上で展開します)

時は過ぎ、人は移り、時代は変わる。街や人は意外に短い期間で、とてつもない変貌を遂げることができる。映画「カジノ」はこっちの都合におかまいなく、残酷に変わり続ける社会に対する、スコセッシなりのレクイエムなのかも知れません。

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Comments

んで、あなたのカジノの結果はどーだったんですかぁ?

Posted by: akari | April 11, 2004 at 03:33 PM

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