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March 30, 2004

「自由からの逃走」(escape from freedom)

「自分らしい生き方が大事」とマスコミは喧伝する。そう、「個性」の時代。

現代社会は、互いが互いを監視し合い、また周囲からこう生きなければいけない、と自我にタガをかけられているように思う者も少なくない世界である。しかし、まだ、これは軽症ではないだろうか。

僕は、ふと物心付いた頃から、「自分らしく生きる」というフレーズが嫌いになった。
・・・だって、現実社会と合ってないんだもん。

現実の社会のある種の生きにくさ、これは、エーリッヒ・フロムが「自由からの逃走」で述べている通りである。あらゆる人が「自由」を求めて生活の中で逃走をしていると思うのは大間違いなのである。むしろ、自由という入り口は、深い「孤立」、きわまる「孤独」というモンスターに通ずる入り口だからである。

「自分らしく生きる」のは間違ってはいないが、簡単なことじゃない。でも、もしいま、「自分らしさ」の病に取り憑かれている人が居たら、あえて、自我のタガをいったん外してみるといいかも知れない。

ひょっとしたら、もっと気が楽になるかもしれないから。

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Comments

「自分らしく」
わたしも嫌いです。
そもそも自分らしさってなに?
そんなの学校生活やら社会生活やらでどんどん
スポイルされてっちゃって、
角のない丸い人間になってっちゃうんですよ。
明かに10代の頃と今の自分じゃ違う。
おとなになったとかそういうことじゃなくて、
「社会」で生きやすいように防衛本能が働いた
結果だと思う。
そーやって、つまらない人間が増えていくの
かな・・・
って、これはわたしの例ですので、みんなが
そうだと言ってるわけではありませんー。

Posted by: akari | March 31, 2004 at 10:30 AM

社会や組織は、存在そのものが「暴力的」であるということが言えるかも知れません。よく、政治学や社会学の世界では、「構造的暴力」という言葉が使われます。

ただし一方で、社会の構成員である自分自身も、十分に社会に対して影響を与えうる人物であるということも事実です。

僕たちは往々にして、何か物事が叶わないことを、「社会」や「組織」のせいにする(自分も実際、そういうことが多い)ものですが、振り返って、社会と自分との距離感や影響力を見直すと、あんがい色々と見えてくるかも知れません。

Posted by: かどぅ | April 01, 2004 at 06:55 PM

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Tracked on April 03, 2004 at 08:37 PM

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